Brief Communication 癌の危険因子:大腸癌と前立腺癌のありふれた遺伝的危険因子 2007年8月1日 Nature Genetics 39, 8 doi: 10.1038/ng2098 染色体8q24上の遺伝的変異は前立腺癌の危険因子である。本論文では、これらが前立腺癌に対するリスクもまた変化させるか否かを検証した。1,807の症例と5,511の対照を詳しく調べ、rs6983267という変異が前立腺癌にも有意に関連していること(オッズ比 = 1.22; P = 4.4 × 10-6)、さらに、変異間のリスク配分は2種類の癌の間で異なることを見いだした。この領域を総合的に検証したところ、さらなる有意な危険因子となる変異の存在が明らかになった。本研究成果は8q24に存在する変異が、癌の発生に対して組織型により異なった影響を及ぼすことを示している。 Full text PDF 目次へ戻る