Letter 関節リウマチ:CD40や他の遺伝子座の多型は関節リウマチのリスクに寄与する 2008年10月1日 Nature Genetics 40, 10 doi: 10.1038/ng.233 ヨーロッパ人集団での関節リウマチのリスク遺伝子座を同定するために、報告された2つの全ゲノム関連研究の、合計3,393の症例と12,462の対照例についてのメタ解析を行った。8つの別々のデータセットから集めた自己抗体陽性関節リウマチ症例3,929例と対応する対照5,807例での独立した再現性試験で、これまでには関節リウマチとの関連が認められなかったが、最も関連が強いとランクづけされた31のSNPの遺伝子型を決定した。本論文では、CD40遺伝子座にありふれた変異を同定した(rs4810485、再現性試験でのP=0.0032、統合P=8.2x10-9、OR=0.87)ので報告する。TRAF1およびTNFAIP3近傍の他の関連とともに、この関連は、関節リウマチの発症機序においてCD40シグナル伝達経路が中心的な役割を担うことを示唆するものである。また、リンパ球の移動に関与する遺伝子であるCCL21遺伝子座にも関連を認めた(rs2812378、再現性試験でのP=0.00097、統合P=2.8x10-7)。そして、さらに4つの遺伝子座との関連の証拠を明らかにした。それは、MMEL1-TNFRSF14(rs3890745、再現性試験でのP=0.0035、統合P=1.1x10-7)、CDK6(rs42041、再現性試験でのP=0.010、統合P=4.0x10-6)、PRKCQ(rs4750316、再現性試験でのP=0.0078、統合P=4.4x10-6)、およびKIF5A-PIP4K2C(rs1678542、再現性試験でのP=0.0026、統合P=8.8x10-8)である。 Full text PDF 目次へ戻る