Brief Communication

高血圧:腎臓でのCd36は血圧と高血圧のリスクの決定因子であることを同定

Nature Genetics 40, 8 doi: 10.1038/ng.164

高血圧のリスクに影響を与える腎発現遺伝子を同定するために、自然発症高血圧ラット(SHR)に由来する組換え近交系を用いて、次のような解析を行った。すなわち、腎での発現プロファイルと血圧との相関解析をゲノム規模で行い、それを腎のeQTL(expression quantitative trait locus:発現量的形質遺伝子座)解析と組み合わせて解析した。この戦略と、SHRの祖先動物、トランスジェニック系統およびコンジェニック系統での腎移植実験とから、脂肪酸トランスロカーゼをコードするCd36の腎での発現が欠損することが、自然発症的な高血圧の遺伝的なリスク決定因子であるとわかった。

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