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関節リウマチ:関節リウマチの病因における遺伝子型、喫煙、およびシトルリン化α-エノラーゼに対する自己免疫の間の特異的な相互作用

Nature Genetics 41, 12 doi: 10.1038/ng.480

遺伝子と環境との関連は関節リウマチ(RA)感受性において重要であり、喫煙、HLA-DRB1「共有エピトープ(shared epitope)」対立遺伝子、PTPN22および環状シトルリン化ペプチド(CCP)に対する抗体の間に関連が存在する。本論文では、シトルリン化α-エノラーゼに対する特異的な自己免疫を含む、抗CCP応答の一部が、これらの関連の重要な部分の説明となるという仮説を検討する。3つのRAコホートの1,497人において、シトルリン化α-エノラーゼの免疫優性エピトープであるCEP-1に対する抗体が、抗CCP陽性の人の43〜63%に検出された。また、この集団はHLA-DRB1*04に選択的に関連を示した。RA罹患者1,000例と対照872例の症例対照解析において、共有エピトープ、PTPN22および喫煙の統合効果は、抗CEP-1陽性集団に最も強い関連を示した〔オッズ比(OR)は37。抗CEP-1陰性、抗CCP陽性集団に対応するORは2である〕。我々は、シトルリン化α-エノラーゼが、RAの発症おいて喫煙を遺伝的リスク因子に関連させる特異的なシトルリン化自己抗原であると結論する。

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