Letter

糖尿病:1型糖尿病の発症リスクには40を超える遺伝子座が影響していることが、ゲノムワイド関連解析およびメタ関連解析によって明らかになった

Nature Genetics 41, 6 doi: 10.1038/ng.381

1型糖尿病(T1D)は発症頻度の高い自己免疫疾患の1つで、発症には複数の遺伝リスク要因と環境リスク要因が作用している。今回、T1Dについてのゲノムワイド関連解析と、すでに報告されている2つの関連解析のデータとのメタ解析から得られた結果を報告する。解析に用いた総サンプル数は、症例(患者)7,514例と対照(健常者)9,045例であった。その結果、41の異なるゲノム領域でT1Dとの関連が見つかった(P<10-6)。続いて、関連がすでに知られている領域以外の27の領域に対して、症例4,267例、対照4,670例、罹患同胞対(ASP)家系2,319例という別個のデータセットを用いてT1Dとの関連を調べた。これらのうち、18の領域では関連が再現され(P<0.01、統合P<5×10-8)、この他の4領域では関連が示唆された(P<0.05)。今回の結果から、IL10IL19IL20GLIS3CD69IL27などの多数の遺伝子のT1Dとの関連が新たに確認された。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度