Letter 卵巣がん:19p13のよくある変異が卵巣がん感受性と関連している 2010年10月16日 Nature Genetics 42, 10 doi: 10.1038/ng.666 上皮性卵巣がん(EOC)は先進国で婦人科悪性腫瘍による死の最大の原因であり、女性の死亡の4%を占めている。我々は、生存期間データが入手できた8,951人のEOC患者に対して、EOC生存についての3段階ゲノムワイド関連解析を行い、並行してEOC感受性についても関連解析を行った。19p13.11の2つのSNP、rs8170とrs2363956は、生存と関連している証拠を示したが(それぞれ、統合P=5×10−4、P=6×10−4)、第3段階では再現できなかった。ところが、この同じSNPは漿液性EOCの発生リスクに対してはゲノムワイドで有意性を示した(それぞれ、P=3×10−9、P=4×10−11)。卵巣腫瘍でこの座位にある候補遺伝子の発現解析をした結果、BRCA1と相互作用するC19orf62遺伝子(MERIT40ともいう)がrs8170を含んでおり、EOCの発生にかかわっていることが支持された。 Full text PDF 目次へ戻る