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肥満：249,796人を対象にしたBMIの関連解析により18の肥満関連座位が新たに明らかになった

2010年11月16日 Nature Genetics 42, 11 doi: 10.1038/ng.686

肥満は世界中でみられ、遺伝する傾向にあるが、その原因となる遺伝要因は依然としてほとんど不明のままである。肥満しやすさに関連する遺伝子座を特定するために、最大123,865人において、BMI（ボディマス指数）と約280万個のSNPとの関連を調べた。さらにフォローアップ解析として、別個の最大125,931人において、先の解析で絞り込んだ42個のSNPについてその関連を調べた。その結果、すでに知られている14の肥満感受性座位が確認されたほか、BMIに関連する新たな18の座位が判明した（P<5×10⁻⁸）。そのうちの1つの座位はGPRC5B近傍のコピー数多様性を含んでいる。また、いくつかの座位（MC4R、POMC、SH2B1、BDNFの各遺伝子の近く）は視床下部にあるエネルギーバランス主要制御因子の近傍に位置し、そのうちの1つはインクレチン受容体であるGIPRの付近に位置する。さらに、BMIとの関連が今回明らかになった、この他の座位に存在する遺伝子の情報から、ヒトの体重調節についての新しい手がかりが得られると期待される。

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