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マラリア:ヒトのHBBにおける遺伝的多型は熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)の伝播に関連する

Nature Genetics 42, 4 doi: 10.1038/ng.554

遺伝要因は感染症の感受性の決定に役割をもつことが知られているが、それが宿主の病原体伝播効率にも影響を与える可能性があるかどうかは明らかでない。我々は、マラリアを防御することが示されているHBB多型を研究し、それらがヒト宿主から媒介生物であるハマダラカ(Anopheles)への寄生虫の伝播に関連するかどうかを検討する。我々は、西アフリカのブルキナファソにおいて、3,739人のヒト被験者についてのマラリアに関する横断調査と、60人の子どもと6,446匹の蚊についての伝播実験を行った。防御的なヘモグロビンC(HbC、β6Glu →Lys)およびヘモグロビンS(β6Glu → Val)は、ヒト宿主から媒介生物ハマダラカ(Anopheles)への寄生虫の伝播が、in vivoで2倍(オッズ比2.17、95% CI 1.57−3.01、P=1.0×10−6)、ex vivoで4倍(オッズ比4.12、95% CI 1.90−9.29、P=7.0×10−5)の増加と関連している。これは、宿主の遺伝的多様性がどのように感染症の伝播動態に影響を与える可能性があるかについての例となる。

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