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睡眠発作:座位P2RY11によくみられる多様性は睡眠発作(ナルコレプシー)に関連している

Nature Genetics 43, 1 doi: 10.1038/ng.734

脱力発作を伴う睡眠発作(ナルコレプシー)は自己免疫病の1つであるという仮説を支持する証拠が増えてきている。この論文では、睡眠発作のゲノムワイド関連解析の追試研究を行い、さらに、3つの民族集団(3,406人のヨーロッパ系アメリカ人、2,414人のアジア系アメリカ人、302人のアフリカ系アメリカ人)について微細なマッピングを行ったので報告する。P2RY11、すなわちプリン性の受容体サブタイプP2Y11遺伝子の3'非翻訳領域に睡眠発作と関連するSNPを同定した(rs2305795、統合P=6.1×10−10、オッズ比=1.28、95% CI 1.19−1.39、n=5689)。病気に関連した対立遺伝子では、P2RY11の発現の減少がCD8+T細胞リンパ球(339%減少、P=0.003)とナチュラルキラー(NK)細胞(P=0.031)でみられたが、他の末梢血の単核細胞の種類ではみられなかった。発現低下のものは、P2RY11を介したATP誘導細胞死に対する抵抗性の減少がT細胞リンパ球(P=0.0007)とナチュラルキラー細胞(P=0.001)でみられた。これらの結果から、P2RY11が免疫細胞の生存を調節する重要な因子であることが同定され、P2RY11が睡眠発作と他の自己免疫病に関与する可能性を示すものである。

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