Letter トウモロコシの関連解析:トウモロコシのネステッド関連マッピング 集団を用いたごま葉枯病量的抵抗性の ゲノムワイド関連解析 2011年2月1日 Nature Genetics 43, 2 doi: 10.1038/ng.747 ネステッド関連マッピング(NAM)は、複合的な量的形質について、その原因領域を解決するのに非常に有用である。トウモロコシのNAM集団は、多様な形質の25系統からつくられた5,000の組換え自殖系統(RIL)であり、今回、これを用いて、ごま葉枯病(SLB)への抵抗性への評価を行った。多段階の連鎖解析により、ごま葉枯病の耐性について、主に小さい相加的効果を示す32の量的形質座位(QTL)を同定した。さらに、トウモロコシHapMap SNPにおけるゲノムワイド関連検定を、樹立系統のSNPの遺伝子型をNAM RILに落とし込むことにより行った。その結果、QTL区間内外両方のSNPが、SLB耐性への多様性に関連していた。これらのSNPの多くは、これまでに植物における病気の耐性に関連があるとの報告のある遺伝子と相同性のある配列内もしくはその近傍に位置していた。しかし、連鎖不平衡についてはいくつかのみがSLB耐性に関連のあるいくつかのSNPのまわりに観察されたにとどまった。このことは、トウモロコシ NAM集団は、あるゲノムの領域での高い解像度でのマッピングを可能にすることを示している。 Full text PDF 目次へ戻る