Letter 冠動脈疾患:大規模関連解析で冠状動脈疾患の新しい 感受性座位を13発見 2011年4月1日 Nature Genetics 43, 4 doi: 10.1038/ng.784 冠状動脈疾患(CAD)について、ヨーロッパ系人の22,233人のCAD症例と64,762例の対症群からなる14のゲノムワイド関連研究のメタ解析を行い、上位の関連を示したシグナルについてさらに追加の56,682例で遺伝子型決定を行った。この解析によりP<5×10−8レベルでCADと関連を示す新たな13の座位を見つけ、CAD座位として以前に報告されていた12のうちの10の再現性を確認した。13の新しい座位はリスク対立遺伝子の頻度が0.13から0.91であり、CADの発症リスクを各対立遺伝子あたり6%の増加から17%の増加に増やした。注目されることは、新しい座位のうちわずか3つだけが昔から知られているCADのリスク要因と有意な関連を持つもので、大部分は以前にはCADの発病原因とは思われていなかった遺伝子領域にあったということである。最後に、新規CADリスク座位のうち5つは多様な効果を持っているらしく、これ以外のさまざまなヒトの病気や形質と強い関連を示した。 Full text PDF 目次へ戻る