Letter アルツハイマー病:MS4A4/MS4A6E、CD2AP、CD33、EPHA1の高頻度変異は遅発性アルツハイマー病発症に関連がある 2011年5月1日 Nature Genetics 43, 5 doi: 10.1038/ng.801 アルツハイマー病遺伝解析コンソーシアム(ADGC)は、遅発性アルツハイマー病に関するゲノムワイド関連解析を行った。この解析は、検出段階(第1段階)および2つの再現性確認段階(第2、3段階)の3段階で構成されており、検定には、joint analysisおよびメタ解析の両方を用いている。その結果、ゲノムワイドな有意性を示す関連を新たに4座位で検出した。すなわち、MS4A4A〔rs4938933:第1、2段階におけるメタ解析のP(PM)=1.7×10−9、joint analysisのP(PJ)=1.7×10−9、第1、2、3段階のPM=8.2×10−12〕、CD2AP(rs9349407:第1、2、3段階のPM=8.6×10−9)、EPHA1(rs11767557:第1、2、3段階のPM=6.0×10−10)、CD33(rs3865444:第1、2、3段階のPM=1.6×10−9)における関連を明らかにした。さらに、既知の遅発性アルツハイマー病感受性領域のうち、EXOC3L2を除いた、以下の遺伝子領域における既存の関連の再現性を確認した。すなわち、CR1(rs6701713:PM=4.6×10−10、PJ=5.2×10−11)、CLU(rs1532278:PM=8.3×10−8、PJ=1.9×10−8)、BIN1(rs7561528:PM=4.0×10−14、PJ=5.2×10−14)、PICALM(rs561655:PM=7.0×10−11、PJ=1.0×10−10)の4つの領域についてである。 Full text PDF 目次へ戻る