Analysis ゲノムの区分け:頻度の高いSNPを用いて、複雑な形質に見られる遺伝的多様性についてゲノムを区分けする 2011年6月1日 Nature Genetics 43, 6 doi: 10.1038/ng.823 11,586人の独立した個人に対し、586,898のSNPを用いて、身長、ボディマス指数(BMI)、フォンビルブランド因子、QT間隔(QTi)に関する遺伝的多様性を解析し、それらを区分した。身長、BMI、フォンビルブランド因子、QTiの変動のうち、それぞれ約45%、約17%、約25%、約21%は、常染色体に存在する全SNPで説明することが可能で、さらに約0.5~1%の多様性はX染色体に存在するSNPによって説明できる。各々の染色体によって説明できる多様性は染色体の長さに比例しており、遺伝子内もしくは遺伝子近傍のSNPは、遺伝子間に存在するSNPに比してより大きな多様性を説明しうる。我々は、潜在的な関連性と集団の層別化によって、多様性を評価する新しい方法を提案する。我々の結果は、遺伝性のかなりの部分が頻度の高いSNPによってとらえることができ、また身長、BMIおよびQTiが、非常に多因子による形質であり、さらにゲノムの一部の領域によって説明できる追加の多様性はその中にある遺伝子に含まれるDNAの全長にほぼ比例しているという、さらなる証拠を提供する。 Full text PDF 目次へ戻る