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前立腺がん:多段階的関連研究で7つの前立腺がん感受性座位が見つかる

Nature Genetics 43, 8 doi: 10.1038/ng.882

前立腺がん(PrCa)は先進国で最も高率に診断される男性のがんである。我々はPrCaについて多段階的関連研究を行い、最初の2段階の研究では、16のPrCa感受性座位を見つけたので、すでに報告した。本論文では、4,574人の前立腺がん患者(症例)と4,164人の対照群ついて、1,536個のSNPを調べた第3段階の結果を報告する。今回はPRACTICALコンソーシアムの30の研究で用いられた51,311のサンプルの遺伝子型判定を行い、その結果得られた10個の新しい関連シグナルについて追跡した。以前に報告した座位を確認するとともに、染色体2p11、3q23、3q26、5p12、6p21、12q13、Xq12上に7個の新規前立腺がん感受性座位(P=4.0×10−8からP=2.7×10−24)を見つけた。またTERT内のSNPがこれまで報告したものよりもより強くPrCaに関連していることを見つけた。この病気に対する家族性リスクのおよそ25%を説明する40個以上のPrCA感受性座位がこれまでに見つかっている。

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