Letter 小児肥満:ゲノムワイド関連研究のメタ解析によって 新規の小児肥満座位が同定される 2012年5月1日 Nature Genetics 44, 5 doi: 10.1038/ng.2247 多数の配列多様性が成人の肥満に関連しており、また少数の配列多様性が小児期の重症肥満に関連している。しかし、一般的な早期発症型肥満に与える遺伝学的影響の確立にはあまり研究の進歩がない。我々は、ヨーロッパ系の症例5,530人〔≧ボディマス指数(BMI)の95パーセンタイル値〕および対照8,318人(<BMIの50パーセンタイル値)からなる14研究について、北米、オーストラリアおよびヨーロッパでの共同メタ解析を行った。9つの独立したデータセット(症例2,818人および対照4,083人)においてP <5×10–6で関連を示す8個の新規発見シグナルについて解析を進め、ゲノムワイドな有意水準の統合P値を示した2座位を、13q14のOLFM4近傍〔rs9568856、P=1.82×10–9、オッズ比(OR)=1.22〕および17q21のHOXB5内(rs9299、P=3.54×10–9、OR=1.14)に観察した。両座位は、極度の小児肥満の2つのコホート(症例2,214人および対照2,674人)を含めた場合にも関連を示し続けた。これらの2座位は、成人のBMIについてのこれまでのメタ解析でも一貫して関連の傾向を示していた。 Full text PDF 目次へ戻る