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エピジェネティクス:ビタミンCは体細胞再プログラム化過程でTET1機能を調節する

Nature Genetics 45, 12 doi: 10.1038/ng.2807

ビタミンCは、ヒトにおける抗壊血病活性が知られる微量栄養素で、ヒストン脱メチル化ジオキシゲナーゼの活性を介して、誘導多能性幹細胞(iPSC)の作製を促進する。TETヒドロキシラーゼは、活発なDNA脱メチル化に関与するジオキシゲナーゼでもある。本論文では、TET1が、ビタミンCの存在の有無に依存的に、体細胞の再プログラム化を、負あるいは正に調節することを報告する。TET1欠損は再プログラム化を高め、また、TET1の過剰発現は、必須の間葉上皮転換(MET)を調節することにより、ビタミンCの存在下で再プログラム化を低下させる。ビタミンCが存在しない場合、TET1はMET非依存的に体細胞の再プログラム化を促進する。これと一致して、TET1は、ビタミンC依存的に、METに重要な座位での5-ヒドロキシメチルシトシン(5hmC)形成を調節する。我々の知見は、ビタミンCが、細胞レベルでのTET1機能の生物学的帰結の決定に重大な役割を担っていることを示唆している。ビタミンCがヒトの健康に与える恩恵を考えると、エピジェネティックな調節におけるビタミンCの役割をさらに調査すべきである。

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