Analysis

双生児:50年間の双生児研究を基盤としたヒト形質の遺伝率についてのメタ解析

Nature Genetics 47, 7 doi: 10.1038/ng.3285

ヒトの複雑な形質についての1世紀にわたる研究にもかかわらず、遺伝子および環境がヒトの形質に及ぼす影響の相対的な重要性や特異性は相変わらず議論を生み続けている。本論文では、2,748報の報告に収められた14,558,903組の双生児(一部独立していない)について、17,804の形質に関する双生児間での相関および報告された分散成分についてのメタ解析を報告する。これは、複雑な形質に関する双生児研究の、事実上全ての報告を含むものである。遺伝率の推定値の報告は機能ドメイン内に著しく集中しており、報告された全形質の遺伝率は49%であった。形質の大部分(69%)において、双生児に観察された相関は単純な節約モデルと一致し、双生児の類似性に関して遺伝的多様性が加算的であった。このデータは、共有する環境あるいは非加算的な遺伝的多様性の影響が大きいとする仮説とは一致しない。この研究は、ヒト形質の個人差の原因についての、これまでで最も包括的な解析であり、将来の遺伝子マッピングの指針となるだろう。全ての結果は、MaTCHウェブツールを用いて視覚化できる。

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