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糖尿病:2型糖尿病のコードバリアントを詳細にマッピングすることで、正しい標的を同定する精度を向上させる
Nature Genetics 50, 4 doi: 10.1038/s41588-018-0084-1
本論文では、さまざまな祖先系統の2型糖尿病症例8万1412例と対照37万832例について、コード領域のバリアントのデータを集めて解析し、40のコードバリアント関連シグナルを同定した(P < 2.2 × 10−7)。そのうちの16は、既知のリスク関連座位の外側にマッピングされた。これらに関して、2つの重要な観察が得られた。1つは、これらのシグナルの中で低頻度バリアントによるものは5つのみであり、この5つでさえ効果量は中程度(オッズ比 ≤ 1.29)しかなかった。もう1つは、大規模なゲノムワイド関連データを用いて、関連バリアントをその局所において詳細にマッピングすると、複雑形質との関連がコード配列全体に豊富に見られるが、コードバリアントが原因であることを示す説得力のある証拠が得られたのは16のシグナルについてだけだった。他の13のシグナルでは、関連コードバリアントは「偽の先導」であることが明らかであり、誤った機構を推定させる可能性があった。コードバリアントとの関連を用いるのは、複雑な疾患についての生物学的な手掛かりを得たり、有効な治療標的を同定したりする際のまさに主流の手法だが、適切な機構を推定するためには、それらのバリアントが原因として疾患の素因に関与することを注意深く特定する必要がある。