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糖尿病:KLF14の調節バリアントは脂肪細胞の大きさや体組成に及ぼす女性特異的な効果を介して2型糖尿病のリスクに影響を及ぼす

Nature Genetics 50, 4 doi: 10.1038/s41588-018-0088-x

ある人の2型糖尿病(T2D)のリスクは、脂肪組織の量、分布、機能の撹乱により変化する。本論文では、この原因となる機構を明らかにするために、KLF14近傍のT2D関連対立遺伝子が分子、細胞、全身に及ぼす影響を調べた。KLF14糖尿病リスク対立遺伝子は脂肪組織において機能し、KLF14の発現を低下させ、トランスに作用して385遺伝子の発現を変化させることが分かった。ヒト細胞の研究では、KLF14発現の低下は前駆脂肪細胞の増殖を増強するが、脂質生成は障害すること、またマウスでは、脂肪組織特異的にKlf14を欠失させると、インスリン抵抗性、脂質異常症、およびT2Dのヒト表現型が部分的に再現されることを実証した。KLF14のT2Dリスク対立遺伝子の保有者は体脂肪がジノイド型蓄積から腹部型蓄積に移行し、脂肪細胞の大きさが顕著に増大すること、また、脂肪分布やT2Dとの関連に及ぼすこれらの影響は女性に特異的であることが分かった。このインプリント座位のバリアントに伴う代謝リスクは、本人の性別とそのリスク対立遺伝子が由来する親の性別の両方に依存する。

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