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自己免疫疾患:EBNA2と共に複数の疾患座位にわたって機能する転写因子群が自己免疫に関与する

Nature Genetics 50, 5 doi: 10.1038/s41588-018-0102-3

多くの疾患は、まだよく理解されていない調節領域に関連が見られることから、遺伝的な説明が難しい。本論文では、新しい計算機科学的な手法を用いて、個々の複雑な遺伝学的疾患に関連する転写因子(TF)が多数の座位を占有することを示す。この手法を213の表現型と1544のTF結合データセットに適用すると、数百のTFと94の表現型の間に2264の関係が突き止められた。この中には、前立腺がんにおけるアンドロゲン受容体や、乳がんにおけるGATA3が含まれている。また、驚くべきことに、全身性エリテマトーデスのリスク座位の半分近くは、エプスタイン・バールウイルスのEBNA2タンパク質、およびEBNA2と共にクラスターを形成する多数のヒトTFが占有しており、これは遺伝子と環境の間に見られる相互作用を示している。同様のEBNA2占有との関係は、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患、1型糖尿病、若年性特発性関節炎、セリアック病にも存在した。EBNA2の対立遺伝子依存的DNA結合や、それによって下流の原因と考えられるバリアントでの遺伝子発現に影響が及ぶ例から、EBNA2に依存する遺伝学的機構が裏付けられた。我々の結果から、疾患の表現型に関する範囲で、複数のリスク座位に横断的に働く機序の候補が示され、疾患の起源についての新たなモデルが提案された。

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