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前立腺がん:14万人以上の男性を対象にした関連解析により、63の新規前立腺がん感受性座位を同定

Nature Genetics 50, 7 doi: 10.1038/s41588-018-0142-8

これまでに行われたゲノムワイド関連解析(GWAS)および精細マッピングの試みにより、100を超える前立腺がん(PrCa)感受性座位が同定されている。本研究では、カスタム高密度アレイを用いてヨーロッパ系のPrCa症例4万6939例および対照群2万7910例から取得した遺伝子型データを、すでに得られていたヨーロッパ系のPrCa症例3万2255例および対照群3万3202例の遺伝子型データと併せてメタ解析を実施した。解析により、PrCaと有意な関連を有する62の新規座位、および早期発症型(55歳以前)PrCaと有意な関連を有する1つの座位が同定された(P < 5.0 × 10−8)。新たに見つかったバリアントには、ATMのミスセンスバリアントrs1800057〔オッズ比(OR) = 1.16、P = 8.2 × 10−9、G > C、p.Pro1054Arg〕や、CDKN1Bのミスセンスバリアントrs2066827(OR = 1.06、P = 2.3 × 10−9、T > G、p.Val109Gly)などが含まれる。本研究で同定された全ての感受性座位を合わせると、PrCaに関する家系の相対リスクの28.4%を説明することができた。ポリジェニックリスクスコアで層別化すると、集団の平均と比較したPrCaの相対リスクは、90~99パーセンタイルに属する男性〔相対リスク = 2.69、95%信頼区間(CI):2.55~2.82〕や99パーセンタイル以上に属する男性(相対リスク = 5.71、95%CI:5.04~6.48)で高かった。これらの知見はPrCaのリスク予測を改善し、精細マッピングを促進し、PrCaの生物学的基盤に対する洞察を与えるものである。

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