エピゲノム：これまでにない分解能でゲノム調節を解明できる1細胞／1分子エピゲノム解析

1細胞／1分子エピゲノム解析技術の最近の進歩により、これまでにない分解能でゲノムの調節と動態を研究することが可能となった。このPerspectiveでは、これらの革新的な技術からいくつかを取り上げ、それが遺伝子調節の新しい仕組みの解明にどのように使用されてきたかについて説明する。また、これらの解析法を単一細胞トランスクリプトーム解析の最近の進歩と比較し、細胞の多様性の理解と遺伝子の調節機構の発見の両方におけるエピゲノム解析技術の重要な役割について論じる。さらに、遺伝子調節の基本原理の解明に至る新たな道を切り開くと期待される次世代の生物学的手法について、我々の見解を述べる。高分解能エピゲノム解析技術を用いて1つの細胞内の状態を1分子の分解能でマッピングすることが達成され、遺伝子調節の多様性の理解につながっていけば幸いである。