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コムギ:大規模ゲノム解析を利用したパンコムギの穀物収量、ストレス耐性、品質の改良

Nature Genetics 51, 10 doi: 10.1038/s41588-019-0496-6

パンコムギの改良を行うには、ゲノミクスを利用した手段を用いて、パンコムギ形質の遺伝的改良を行うことが必須である。本論文で我々は、コムギの35の主要形質についてゲノム育種価予測精度を示し、コムギの使用用途に合わせたゲノムによる選抜が行える可能性を示した。また、大規模ゲノムワイド関連解析を行い、南アジア、アフリカ、南北アメリカ大陸における50の形質について評価し、有意水準にあるマーカーと形質の関連を複数見出した。さらに我々は、コムギの遺伝子型–表現型の参照地図を作成し、対立遺伝子頻度の経時変化を調べ、4万4624系統のコムギについて形質関連マーカーについてのフィンガープリント解析を行って、760万を超えるデータポイントを生成した。これらのデータを総合すると、コムギの栽培や品種改良に携わる人々にとり、生産性やストレス耐性を向上させるための貴重な情報資源となるであろう。

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