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メロン:メロンの包括的なゲノム多様性マップにより、複数の栽培化事象と農業形質に影響する遺伝子座が明らかになる

Nature Genetics 51, 11 doi: 10.1038/s41588-019-0522-8

メロンは経済的に重要な果実作物であり、数千年にわたって栽培されてきた。しかし、その遺伝学的基礎や栽培化の過程についてはまだほとんど分かっていない。本論文で我々は、メロンの1175アクセッションを塩基配列再決定することによって得られた、メロンのゲノム多様性を表す包括的遺伝子マップを報告する。この地図はメロンの地球規模の多様性を示すものである。我々が得た結果から、メロンではインドで2系統とアフリカで1系統の計3系統に、独立して栽培化が起こったことが示唆された。メロンの育種の過程において、栽培化による一掃(domestication sweep)が独立して2つ起こり、それら2系統の栽培化過程で、多様な特性を持つ2亜種、meloagrestisが形成されていた。また、16の農業形質についてのゲノムワイド関連解析を行い、果実の質量、品質、形態的特徴に有意に関連する208個の遺伝子座を同定した。本研究はメロンの栽培化過程の解明に役立ち、この重要な作物でゲノム情報を基にした育種を行う際に有用なリソースとなるだろう。

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