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心疾患:4万人における右心系の構造と機能についての遺伝的解析

Nature Genetics 54, 6 doi: 10.1038/s41588-022-01090-3

先天性心疾患は、進化的に最近生じた右心系の先天異常を伴うことが多い。本論文では、右心系の構造と機能に関する手掛かりを得るために、右心房、右心室、肺動脈を認識するように深層学習モデルをファインチューニングして、英国バイオバンクの4万人の磁気共鳴画像における右心系構造の測定に使用した。ゲノムワイド関連解析から、130の座位が少なくとも1つの右心系測定値に関連すること、また、そのうち72座位は左心系構造とは関連していないことが明らかになった。これらの座位の中には、NKX2-5TBX5/TBX3WNT9BGATA4といった、これまでに先天性心疾患との関連が示されている遺伝子の近傍に見つかるものもあった。右室駆出率のゲノムワイドな多遺伝子予測スコアは、新規発症の拡張型心筋症と関連があり(ハザード比、標準偏差当たり1.33倍、P = 7.1 × 10−13)、また、左心室の多遺伝子スコアを考慮した後でも有意な関連があった。我々の結果は、深層学習を利用して大規模な心臓表現型判定を行うことにより、右心系の構造と機能の遺伝的決定要因についての手掛かりが得られることを示している。

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