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前立腺がん:前立腺がんの多祖先系集団のゲノムワイド関連解析による187の新規リスクバリアントの特定とリスク評価

Nature Genetics 55, 12 doi: 10.1038/s41588-023-01534-4

遺伝的リスクスコア(GRS)の集団間での転用可能性とその臨床的な価値は、遺伝学的研究の対象者の祖先系集団に偏りがあることから、依然として十分なものではない。本研究では、ヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系、ヒスパニック系の前立腺がん症例15万6319例および対照78万8443例を対象に、多祖先系集団のゲノムワイド関連解析を実施した。今回の研究では、これまでに報告されている前立腺がんのゲノムワイド関連解析と比べて、非ヨーロッパ系の症例数が57%増加した。特定された前立腺がんの新規リスクバリアントは187に上り、その結果、リスクバリアントの総数は451に達した。独立集団で検証した多祖先系集団GRSは、標準偏差当たりアフリカ系男性の1.8から、ヨーロッパ系男性の2.2までの範囲のリスクと関連していた。GRSは、アフリカ系の男性において腫瘍の高悪性度と関連していた(P = 0.03)。本研究では、前立腺がんの新規感受性座位を特定し、多様な祖先系集団で効果的なリスク層別化を行うGRSを構築した。

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