Letter

共振駆動ランダムレーザー発振

Nature Photonics 2, 7 doi: 10.1038/nphoton.2008.102

<p>ランダムレーザーは、光学利得媒質中に分散させた弾性散乱体のランダム集合体によって形成されるシステムである。多重光散乱は従来型レーザーの標準的な光共振器に代わるものであり、利得と散乱の相互関係によってレーザー特性が決まる。これまで研究されたランダムレーザーはすべて、不規則形状または多分散系の散乱体から構成されており、レーザーの周波数窓にわたって平均散乱強度が一定であった。本論文では、散乱光が共振する事例を検討した。我々は、ランダムに集合した単分散球が利得周波数窓にわたって散乱共振を維持でき、球の直径と屈折率によってレーザー発振波長を制御できることを示す。したがって、このシステムは、事前設計されたレーザー発振ピークを利得曲線内にもつランダムレーザーである。</p>

目次へ戻る

プライバシーマーク制度