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金属ナノレンズを用いたサブ波長カラーイメージング

Nature Photonics 2, 7 doi: 10.1038/nphoton.2008.103

<p>ナノ構造メタマテリアルは入射光を集束しレンズの役割を果たしうることが、初期のメタマテリアル研究によって示されている。そのような構造体によってサブ波長イメージングが可能になるが、主な制約が2つある。すなわち、1つの特定波長でしか機能しないことと、画像を近接場の範囲内の短い距離しか転送できないので遠距離場で画像を検出できないことである。今回我々は、可視域においてサブ波長分解能でカラーイメージングを可能にする、銀のナノロッドを積み重ねて作られたレンズを提案する。サブ波長画像は、少なくともマイクロメートルスケールの距離を越えて転送し拡大することができ、その後、従来の光学デバイスで検出できる。このようなナノロッドレンズは、個々のウイルスといったナノスケールの物体を遠距離場でカラーイメージングできる欠くことのできないイメージング手段になる可能性があり、生物医学向けに特定の用途がある。</p>

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