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電気的に駆動される光アンテナ

Nature Photonics 9, 9 doi: 10.1038/nphoton.2015.141

光アンテナは、電波アンテナとは異なり、今のところ発電機で給電することができない。その代わり、光によって駆動されるか、近傍の活性物質中の励起離散状態を介して間接的に駆動される。今回我々は、フィードギャップを通るトンネル電子の広帯域量子ショット雑音によって、面内光アンテナを直接電気的に駆動したことを示す。放出光子のスペクトルは、アンテナの形状によって決まり、印加電圧で調節できる。さらに、発光の方向と偏光はアンテナ共振によって制御され、これによって外部量子効率も最高で2桁向上する。1種類の材料を用いた平面的な設計としたことで、電気回路と光回路の集積化が容易になる。従って、今回の設計は、例えば、オンチップワイヤレス通信用や高度にコンフィギュラブルな電気駆動サブ波長光子光源用など、ナノメートルスケールで電子と光子をつなぐ新しいパラダイムの代表例となる。

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