投稿案内
- 本誌の刊行目的と対象範囲
- 原稿転送サービス
- 料金
- 編集委員会
- お問い合わせ先
- 論文の発表形式
- オンライン投稿
- 投稿規程
- 投稿方法
- 新規投稿
- 査読(ピアレビュー)
- 査読後の決定と修正
- 最終原稿の提出と受理
- 異議申し立て
- 編集方針と出版方針
本誌の刊行目的と対象範囲
Scientific Reports は、一次研究論文を掲載するオープンアクセスの電子ジャーナルで、自然科学と臨床科学のあらゆる領域を対象としています。本誌には、技術的に妥当で、各分野の専門家の関心を呼ぶような論文が掲載されます。
Scientific Reports の対象範囲には、自然科学に関係する科学的に妥当な研究論文を出版するための拠点を確立したい、というネイチャー・リサーチの希望が表れています。本誌では、査読過程を管理する学際的な編集委員会を組織し、各分野に対応できる編集委員を十分に確保しています。
Scientific Reports は、論文著者と読者に対して効率的なサービスを提供し、編集委員会が管理する効率化された査読システムと編集諮問委員会や社内の出版チームの支援によって、迅速かつ公正に論文掲載の可否を決定します。論文は、受理されると、継続的なオンライン出版を通じて、ネイチャー・リサーチ の幅広い読者層やそのほかの読者に迅速に届けられます。そして、掲載論文は、nature.comで提供されるツールと技術によって、さらにパワーアップされます。
原稿転送サービス
Scientific Reports の編集体制は独立しており、編集委員会の委員は、ネイチャー・リサーチのほかのジャーナルとは無関係に決定を下します。論文原稿の投稿先は、著者の判断のみにゆだねられます。Nature、Nature 関連誌など2誌以上の対象範囲に該当する可能性のある論文の場合も、投稿先は著者ご自身が決定してください。
Nature や Nature 関連誌で論文原稿が不採用となった場合、著者は、論文原稿の自動転送サービスを利用して、原稿をScientific Reports に投稿することができます。もう1つの方法として、論文原稿を新たにScientific Reports に投稿することもできます。その場合は、自動転送リンクを使用しないでください。編集委員会の委員が、それまでの査読過程を一切参照せずに投稿論文を評価します。
料金
Scientific Reports は、オープンアクセス誌です。オープンアクセスサービスを提供するため、査読、制作、オンラインホスティング、アーカイブ作成を含むすべての費用は、Article Processing Charge(APC)によって回収されます。
APC価格は「Open access funding and payment」をご確認ください
編集委員会
科学コミュニティーの幅広い分野から選ばれた研究者によって構成される編集委員会が、Scientific Reports に関する編集上の決定を行います。編集委員会は、査読過程を管理し、論文の掲載の可否を決定します。
お問い合わせ先
Scientific Reports の創刊や論文投稿など編集に関するご質問や、編集諮問委員会や編集委員会に関するご質問は、scientificreports@nature.comまでお問い合わせください。
論文の発表形式
Scientific Reports では、原著研究論文をArticleという単一の発表形式で掲載します。Articleの長さは、短報から詳細に記述された論文までさまざまです。ほとんどの場合、ワード数やページの長さに厳格な制限はありませんが、本誌では、簡潔な記述を奨励しており、著者の方へのガイドラインを下記に記載しています。
Articleのタイプセット(掲載用の組版)ページ数は、11ページ以内とします。本文は4,500ワード以内で、このほかに抄録、Methods、参考文献、図版の説明文が記載されます。表題の長さは20ワード以内、抄録は、200ワード以内とし、参考文献の記載は不要です。抄録では、論文のテーマを概説し、研究の主たる成果とその意義を、技術論に立ち入らずに簡潔にまとめてください。
Articleの本文では、まず導入部(見出しは不要)でほかの文献を引用して、研究の背景を詳しく説明してください(抄録と一部重複しても構いません)。引き続き、Results、Discussion、Methodsという見出しをつけて、各項目を順に記載してください。Resultsと Methodsはそれぞれ、テーマに応じた小見出しを使って細分化できます。Discussionは、簡潔に記述し、小見出しを使わないでください。本文中のMethodsは、1,500ワード以内、図版の説明文は350ワード以内、参考文献は60点以内とします。脚注は使用できません。
Articleには、ワード数に応じて、最大8点の図表類を添付できます。また、必要に応じて、一定数の分子構造画像(説明文なし)や番号付き数式を添付できます。論文の組版・レイアウトを円滑に進めるため、図表類の数は、論文のワード数に見合ったものとしてください。2,000ワード未満の論文の場合、図表類は4点以下とします。概略図は使用できません。これらは、図として示してください。
Articleについては査読が行われます。受付日/受理日を記載してください。金銭的利害の対立に関する申告は、原稿ファイルに必ず含めてください。
オンライン投稿
すべての投稿は、本誌の「オンライン投稿システム」をご利用ください。このシステムでは、論文原稿のファイル(テキスト、図版、映像データ)を編集部に直接アップロードしたり、審査の進捗状況を確認したりすることができます。また査読者は、(査読者の匿名性を保持するきわめて安全な方法で)論文原稿をインターネット上で直接閲覧できるため、査読を迅速に行うことができます。ファイルの形式やシステムを有効に利用するためのヒントについては、本誌のテクニカルインフォメーションをご覧ください。
制作工程のスピードアップを図るため、論文投稿の際にアップロードできるファイルのタイプに制限があります。アップロードできるのは、以下のファイル形式の論文テキストと図版です。
- 論文テキスト:
- txt、doc、docx、tex
- 図版:
- eps、ai、pdf、tif、jpeg
- Scientific Reports のメンバーではない1人以上の査読者(レフェリー)に連絡して、査読の実施を依頼すること
- 編集委員会の委員自身が、その経験と専門知識をもとに査読を行うこと
- 受理(編集上の修正が加わる場合があります)
- 最終決定の保留(著者に対し、論文原稿を修正して具体的な問題点を解消するように促します)
- 不採用(ただし追加的研究を行うことで再提出が認められる可能性があることを通知します)
- 無条件不採用
- 論文著者の責任
- ライセンス契約と論文著者の著作権
- 報道解禁についての方針とプレスリリース
- 実験動物と被験者の利用
- 金銭的利害の対立
- 材料の入手とデータの利用
- デジタル画像の完全性と基準
- バイオセキュリティー上の問題
- 反駁、苦情、訂正
- 二重投稿・二重掲載
- 守秘義務と前宣伝
- 盗作とねつ造
投稿規程
Scientific Reportsに投稿した論文原稿は、未発表のものと見なされます。もし類似の研究や関連した研究を含む論文がほかのジャーナルに掲載された、あるいは投稿されている場合には、論文著者は、投稿された論文原稿の写しを必ず提出してください。Scientific Reports で審査中の論文原稿は、ほかのジャーナルに投稿しないでください。
各著者の主要所属機関は、その研究の大半を行った機関とします。その後、著者の異動があった場合には、現在の所属機関名を追加的に記載することもできます。
論文原稿中で私信が引用されている場合、その私信の送信者による引用許可書(電子メールによる許可メッセージでも可)を提出してください。
著者には校正刷りが送付されます。これをもとに、重大な科学的誤りおよび表題や著者リストの誤りを訂正することができますが、Scientific Reports は訂正範囲を限定する権限を持っています。
論文受理後であっても、科学的内容に重大な問題があったり、本誌の出版方針に違反する事実が判明したりした場合には、Scientific Reports は論文受理を取り消す権限を持っています。
金銭的利害の対立に関する申告、掲載前の宣伝、掲載の条件としてのデータの蓄積、掲載後のデータの利用と試薬の入手方法、被験者と実験動物、デジタル画像の完全性、バイオセキュリティー、訂正と撤回、二重掲載、守秘義務および盗作などに関する情報については、Scientific Reports の「Journal policies」をご参照ください。
投稿方法
Scientific Reportsへの投稿方法の詳細については、「Author instructions」をご参照ください。
新規投稿
論文原稿を投稿する場合には、Scientific Reports の「オンライン投稿システム」をご利用ください。類似した研究や関連した研究を含む論文がほかのジャーナルで審査中あるいは出版予定である場合には、その論文の写しを追加的補足資料として投稿原稿に添付してください。
投稿された論文原稿は、編集委員会の1人の委員に割り振られます。この委員が、論文原稿を読み、本誌の対象としての適性を評価します。本誌の対象範囲にあり、初回の評価で技術的に妥当だと考えられる論文原稿については、査読が行われます。
すでにほかの ネイチャー・リサーチ ジャーナルで不受理になった論文を、Scientific Reports に投稿することもできます。その場合、2通りの方法があります。1つ目は、不受理決定書(メール)に付記された論文原稿の自動転送サービスのリンクを利用して、Scientific Reports に論文原稿をそのまま転送する方法です。2つ目は、Scientific Reportsに新規投稿する方法です。その場合は、自動転送リンクを使用しないでください。
査読(ピアレビュー)
編集委員会の委員が論文の査読を行うかどうかを決定すると、そのことが Corresponding author(編集のための連絡先となる著者)に電子メールで通知されます。この時点で、編集委員は、以下のいずれかを選択します。
編集委員会の委員は、検討の後、以下のいずれかの決定を下します。
論文著者は、投稿段階で、この論文の査読者として望ましくない研究者を数名挙げることができます。その際は、必ず特定できるように氏名を明示してください。また、査読者の候補を提案することもできます。こうした提案は多くの場合で役立ちますが、必ずしも提案どおりの人選になるわけではありません。規則により、査読者の氏名は、査読者本人が求めないかぎり、論文著者に開示されません。
査読後の決定と修正
査読者から変更が必要な箇所について明確に指示があり、その変更のために広範な実験を追加実施する必要がないと考えられる論文原稿の場合には、編集委員会の委員は、査読者が示した問題点に対応した修正原稿の提出を求めることがあります。決定書には締切日が指定されおり、修正原稿がその期間内に返送された場合には、当初の投稿日が適用されます。
査読者が示す問題点の対象範囲が広範な論文原稿の場合には、編集委員は通常、不採用の決定をします。ただし、本誌がこの論文に関心を持つ可能性があると感じる場合には、論文著者に対し将来的な再投稿に関心があると通知することがあります。著者が修正を加えた論文原稿を再投稿した場合、この論文原稿は、この委員の判断で、当初の査読者あるいは新たな査読者に送られます。再投稿された論文原稿に、当初の投稿日は適用されません。
いずれの場合も、修正の加えられた論文原稿の投稿の際に、修正内容を説明したカバーレターを添付してください。
勧告に従って修正された論文原稿については、新規論文原稿として投稿せず、決定書に記載されたオンライン投稿システムの修正用リンクを経由して提出してください。
最終原稿の提出と受理
編集上の問題点がすべて解決されると、論文は正式に受理されます。受付日(received date)は、担当者が当初の論文原稿(過去に不採用となったことがあるものは、再投稿原稿)を受け取った時点となります。受理日(accepted date)は、編集委員会の委員が採用通知を送付する日となります。
著者には校正刷りが送付されますが、制作の都合上、大規模な修正はできません。この段階では、表題、著者リストの訂正や重大な科学的誤りの訂正のみ可能です。すべての訂正は、出版チームの承認を要します。スタイルや図表の大きさについての最終的な決定権は、Scientific Reports にあります。
異議申し立て
Scientific Reports が投稿原稿を不採用とし、再投稿を勧めていない場合でも、論文著者は、編集委員会に対して不採用決定の再考を求めることができます。これが「異議申し立て(appeal)」ですが、規則により、その取り扱いは通常の編集作業よりも優先順位が低いものと位置付けています。そのため、実際には、appeal論文に対する決定には数週間かかるケースが多くなります。異議申し立ては、1編の論文原稿につき1回だけ認められ、査読後にのみ行うことができます。appeal論文に関しては、編集委員会の委員が、編集諮問委員会の関係委員の協力を得て最終決定を行います。(編集諮問委員会に関する詳しい情報は、「よくある質問」をご参照ください。)
異議申し立てで決定が覆るのは、編集委員会の委員が、編集諮問委員会の関係委員の協力を得て、当初の決定に重大な誤りがあることを確信した場合に限られ、誤りがあったと確実に判定できない決定に対しては該当しません。1人の査読者に著しい事実誤認があったときや、偏った見方を持っていることを示す証拠が見つかったときに、この査読者の意見が変われば当初の決定が変更される可能性がある場合に限って、さらに検討を行うべきだと考えるからです。同様に、事実問題で争いがあっても、それが採用結果にとって非常に重要でないかぎりは、争いに決着をつける必要はありません。したがって、ほとんどの異議申し立ては、論文著者の主張を慎重に検討したうえで退けられます。
異議申し立てにより、さらに検討が必要になった場合、編集委員会の委員と編集諮問委員会の委員は、著者の異議申立書または修正原稿を当初の査読者に送付する、あるいは別の査読者に助言を求めることがあります。
編集方針と出版方針
Scientific Reportsの出版方針に関する詳しい情報は、Scientific Reports の「Editorial and publishing policies」をご参照ください。以下の情報が記載されています。