Nature Biomedical Engineering について

新しいオンライン限定ジャーナルNature Biomedical Engineering は、2017年1月より毎月1回刊行されます。


刊行目的と対象範囲

Nature Biomedical Engineering は、医用生体工学界の最も優れた出版媒体となるべく、この領域の最も重要な進歩を集め、意見やニュース記事によってその認知度を高め、トピックや疾患、技術に焦点を当てた総説論文を通して各分野の最新技術の概要を掲載します。

編集チームは、コンテンツの選択、原稿の執筆依頼および編集、著者および査読者向けサービス、ならびに医用生体工学コミュニティーへの関与に関して、卓越した水準を追求します。特に、Nature Biomedical Engineering は以下のことを目指します。

  • 医用生体工学の学際的領域の研究をもれなくカバーし、バイオメディカルエンジニアにヒントを提供して健康上の懸案の解決を促し、幅広い科学コミュニティーへこの領域の成功を効果的に知らしめること。
  • Nature 関連誌に期待されるコンテンツの質と著者向けサービスの水準を維持すること。
  • エディターによる重要な会議への定期的な出席、研究室や病院への訪問、ソーシャルメディアへの参加を通して、幅広い医用生体工学コミュニティーに関与すること。

医用生体工学の研究には、発見と発明の両方が関わっています。臨床上の進歩は、方法論をさらに改善したり、研究室で検証する仮説を立てたりするための材料を提供します。逆に、生物学、医学、材料、ならびに物理化学およびエンジニアリングのプロセスの基礎的な進歩の成果が、臨床化される治療法や技術の開発につながる場合もあります。事実、人工関節、MRI、心臓ペースメーカー、人工心肺、血管形成術など、医用生体工学の主な発明は、基礎研究に由来する知見に基づくものであり、さらなる発見を可能にしています。領域の境界を横断するコンテンツを掲載することにより、Nature Biomedical Engineering は、実験系研究者、臨床医、メディカルエンジニアをつなぐ一助となります。

生命科学、物理科学、工学にまたがるNature Biomedical Engineering は、人間の疾患やその予防、診断、治療、緩和、モニタリングの理解を促進する材料、治療法、装置、技術、システム、方法、プロセスを網羅します。

本誌は、人間の健康または医療の改善を直接刺激したり導いたりすることのできるような(基礎的、方法論的、技術的、または臨床的な性質の)生物学、医学、工学的進歩を発信します。生体医科学と物理科学または工学の両方を利用した進歩に重点を置きます。

そのため、人間の生物学や疾患の解明を改善するが健康や医療との関連が不十分と判断される進歩、物理科学や化学、数学、情報科学、または工学に由来する原理やツールを利用していない進歩は、対象範囲から除外されます。

Nature Biomedical Engineering がカバーするトピックは以下の通りです。

  • 人工臓器
  • Bio-MEMS
  • バイオチップ
  • バイオエレクトロニクス
  • 生体材料
  • バイオメカニクス
  • 医用生体解析学
  • 医用生体イメージング
  • 医用生体計測
  • 医用生体センサー
  • 生物分子工学
  • バイオニクス
  • 生体信号処理
  • 臨床工学
  • 臨床試験
  • コンピューター医学
  • 診断法
  • 薬物および細胞送達
  • 遺伝子工学
  • ゲノム工学
  • 健康情報科学
  • 健康システム工学
  • 人間モデリングおよびシミュレーション
  • 免疫工学
  • 移植
  • メカノバイオロジー
  • 医療装置
  • 医療ロボット工学
  • 医療技術
  • マイクロおよびナノバイオテクノロジー
  • 分子および細胞工学
  • ナノ医学
  • 神経工学
  • 整形外科学
  • 個別化医療
  • 補綴学
  • 再生医学
  • リハビリテーション工学
  • 合成生物学
  • システム生物学
  • システム生理学
  • 組織工学
  • トランスレーショナル医療
  • ワクチン
  • ウェアラブル技術

生物学のトピックについては、人間の健康および医療との関連で物理科学または工学と結びつくものをカバーします。

オンライン出版

Nature Biomedical Engineering オンライン限定のジャーナルです。論文は準備が整い次第、毎週掲載されます。オンラインで掲載された論文は最終的なものであり、修正には Addendum(補遺)、Corrigendum(著者からの訂正)あるいはErratum(編集部からの訂正)の掲載が必要となりますので、著者はページの校正刷りに誤りがないように細心の注意を払ってください。

編集部とお問い合わせ先

他のNature 関連誌と同様、Nature Biomedical Engineering にも外部の編集委員会はありません。編集上のすべての判断は、研究および編集に相応の実績を持つ専門のエディターからなる専任チームが行います。

編集に関する一般的なお問い合わせと連絡(エディター宛):

原稿の取扱状況に関するお問い合わせ(編集アシスタント宛):

編集諮問委員会

Nature Biomedical Engineering は、著名な臨床医やメディカルエンジニアを編集アドバイザーとして選任します。この委員会は、編集上のすべての決定について全責任を負うエディターに助言を与えます。編集諮問委員会への参加は、ジャーナルポリシーに関して特別の配慮を与えるものではありません。

Nature 関連誌との関係

Nature Biomedical Engineering は編集の独立性を有しており、他のNature 関連誌から影響を受けることはなく、編集部は独自に編集上の決定を行います。他のNature 関連誌へ投稿した論文が不受理となった場合、著者は自動原稿転送サービスを利用して、原稿の担当エディターがご案内するリンクからNature Biomedical Engineering にその論文を投稿することができます。その場合、査読者のコメント(エディター宛のあらゆる部外秘のコメントを含む)と氏名が原稿と一緒にNature Biomedical Engineering のエディターへ転送されることをご承知おきください。Nature Biomedical Engineering のエディターは、判断を下す際にそれ以前の査読の結果を考慮に入れますが、追加または代わりの査読者に意見を求める場合もあります。なお、著者が新たな査読を求めることもできますが、それを希望される場合は自動転送のリンクを使用しないでください。この場合、エディターはそれ以前の査読プロセスをいっさい参考にせず、論文の評価を行います。

Nature Biomedical Engineering への投稿を考えている論文がNature や他の Nature 関連誌の対象範囲にも該当する場合に、最初にどのジャーナルに投稿するかは、著者が決定してください。

詳細に関しては、以下をご覧ください。

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