Volume 446 Number 7135

Editorials

マウスの全遺伝子についてのノックアウト変異体の作成を目指す国際計画は、十分な資金が得られれば、大きな成果を上げられるだろう。

p.469

doi: 10.1038/446469b

英国の研究助成機構の改革と科学予算増は歓迎すべきだが、基礎研究の軽視につながらないよう注意が必要だ。

p.469

doi: 10.1038/446469a

米議会は、気候変動をあくまで否定する反対論者は放っておき、対策の実質的な論議を進めるべきだ。

p.470

doi: 10.1038/446470a

News

未治験の有望な癌の新薬をネット購入して試す患者が増えており、倫理面を懸念する声が。

p.474

doi: 10.1038/446474a

遺伝的均一性が高いとされるインドのパーシ人の遺伝子データベースを、バイオ企業が作成へ。

p.475

doi: 10.1038/446475a

中国の整形外科、神経外科分野に、技術や情報の共有化を目指す動き。

p.476

doi: 10.1038/446476b

SNAPSHOT 日本の太陽観測衛星「ひので」から、コロナの謎に迫る映像が。

Hinode spacecraft changes our view of the Sun p.477

doi: 10.1038/446477a

Q&A イタリア宇宙機関(ASI)の次期総裁に指名されたBignami氏に、宇宙開発の今後の展望を聞く。

p.478

doi: 10.1038/446478b

ダーウィンが反発を恐れて「種の起源」の発表を遅らせたとする定説を覆す研究が。

p.478

doi: 10.1038/446478a

米議会がパーデュー大学に、「バブル核融合」疑惑の調査報告を要求。

p.480

doi: 10.1038/446480a

News Features

幹細胞:ハード・コピー

p.485

ある種の幹細胞研究は、再現が非常に難しいことがわかってきたが、その理由は何だろう。

doi: 10.1038/446485a

科学と美術:飛躍的な信念

p.488

ルネッサンス期の絵画に隠された意味が、数学や幾何学を利用して解釈できると考える歴史学者がいる。

doi: 10.1038/446488a

News & Views

化学生物学:受容体を崩壊させる汚染物質

p.499

ダイオキシンなどの環境汚染物質は人間の健康に影響を与える。ダイオキシンの作用は、ステロイドホルモン受容体の崩壊につながる異常な酵素複合体の形成によるらしい。

doi: 10.1038/446499a

顕微鏡法:「先端的な」画像化法

p.500

高速レーザーパルスによって金属プローブのティップから放出される電子の流れを使って、ナノスケール構造の画像を構築できる。この技術は、定着している顕微鏡技術に新たな次元を加えるものだ。

doi: 10.1038/446500a

進化生物学:大量生存

p.501

現生哺乳類の最初の分岐は白亜紀中期に起こったと結論するには、進化史のこの部分に関する再考、特に生態学的側面に関する新しい考え方が必要だ。

doi: 10.1038/446501a

行動遺伝学:セックスとハエと酢酸

p.502

キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)のある種の受容体分子は、雄の場合も雌の場合も、雄フェロモンに反応する。しかし、この応答が性行動に及ぼす影響は雄と雌とで同じではない。

doi: 10.1038/446502a

固体物理学:ふらつく原子価

p.504

ある特定のプルトニウム固体相中の電子は複雑な性質をもっており、原子と結合しているときには2つの異なる原子価状態の量子力学的混合であるのに対し、結晶中では自由に動き回るのだ。

doi: 10.1038/446504b

化学:ケルヴィン卿に誉められる?

p.505

ある分子が右手系か左手系かを決めるのは、昔からある問題だが、伝統的な方法では解決できない微妙なケースもある。よくあるように、技術的革新によりこの問題に進展がみられた。

doi: 10.1038/446505a

Article

進化:長い時間を要した現生哺乳類の出現

The delayed rise of present-day mammals p.507

doi: 10.1038/nature05634

Letters

物理:強相関固体中の原子価の揺動とδ-プルトニウムの特異な性質

Fluctuating valence in a correlated solid and the anomalous properties of δ-plutonium p.513

doi: 10.1038/nature05647

オプトエレクトロニクス:サブ波長開口の非周期配列を通る透過共鳴

Transmission resonances through aperiodic arrays of subwavelength apertures p.517

doi: 10.1038/nature05620

顕微鏡法:磁気交換相互作用力顕微鏡で実現された原子分解能

Magnetic exchange force microscopy with atomic resolution p.522

doi: 10.1038/nature05617

化学:キラル重水素化ネオペンタンの絶対立体配置

Absolute configuration of chirally deuterated neopentane p.526

doi: 10.1038/nature05653

気候:過去4億2千万年にわたる二酸化炭素濃度により規定された気候感度

Climate sensitivity constrained by CO2 concentrations over the past 420 million years p.530

doi: 10.1038/nature05699

疫学:繰り返し発生する疾患流行の季節的動態

Seasonal dynamics of recurrent epidemics p.533

doi: 10.1038/nature05638

生態:系統分解的な群集プロテオミクスから明らかになった好酸性細菌の再組み換えゲノムの存在

Strain-resolved community proteomics reveals recombining genomes of acidophilic bacteria p.537

doi: 10.1038/nature05624

嗅覚:ショウジョウバエの性フェロモンへの行動反応には1種類の嗅覚ニューロンが関与する

A single class of olfactory neurons mediates behavioural responses to a Drosophila sex pheromone p.542

doi: 10.1038/nature05672

発生:チロシンキナーゼ受容体RETはパイエル板器官形成の重要な制御因子である

Tyrosine kinase receptor RET is a key regulator of Peyer’s Patch organogenesis p.547

doi: 10.1038/nature05597

免疫:上皮細胞に固有のIKK-βの発現は腸の免疫恒常性を調節する

Epithelial-cell-intrinsic IKK-β expression regulates intestinal immune homeostasis p.552

doi: 10.1038/nature05590

医学:上皮のNEMOは自然免疫と慢性腸炎とを結びつける

Epithelial NEMO links innate immunity to chronic intestinal inflammation p.557

doi: 10.1038/nature05698

細胞:ダイオキシン受容体はリガンド依存的なE3ユビキチンリガーゼである

Dioxin receptor is a ligand-dependent E3 ubiquitin ligase p.562

doi: 10.1038/nature05683

生化学:酵母の極性タンパク質Sro7の構造から、SNARE調節機構が明らかになる

Structure of the yeast polarity protein Sro7 reveals a SNARE regulatory mechanism p.567

doi: 10.1038/nature05635

細胞:出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeゲノムにおけるH2A.Zヌクレオソームの翻訳セッティングと巻き付きセッティング

Translational and rotational settings of H2A.Z nucleosomes across the Saccharomyces cerevisiae genome p.572

doi: 10.1038/nature05632

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