The Nature Top Ten アクセスランキング
Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。
2025年3月8日 ~ 2025年4月7日
誤差逆伝播法による生成AIの最適化
Nature 639 2025年3月20日
今回、大規模言語モデル(LLM)によって生成されたフィードバックを、計算グラフを通して誤差逆伝播させる最適化のフレームワーク「TextGrad」が報告されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08661-4
計算精度の組み合わせによるエネルギー効率の良いAIチップ
Nature 639 2025年3月20日
今回、台湾のTSMC社によって、アナログとデジタル、低精度と高精度を組み合わせることで計算のエネルギー効率を向上させたAIチップが開発された。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08639-2
無機材料を生成できるAIモデル
Nature 639 2025年3月20日
今回、特定の特性制約の下で無機材料を生成できるAIモデル「MatterGen」が報告されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08628-5
均一な量子ドットによる高効率で長寿命の純青色LED
Nature 639 2025年3月20日
今回、カドミウムフリー量子ドットにおいて、組成不均一性を抑制する戦略が報告されている。こうした量子ドットは、高効率、長寿命、高スペクトル純度の純青色LEDに用いることができる。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08645-4
回転可能なカイラルセルからなる高性能メタマテリアル
Nature 639 2025年3月20日
今回、自由回転可能なカイラルセルからなるメタマテリアルが報告されている。この材料によって、高い剛性、大きな回復性ひずみ、座屈強度の向上が得られた。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08658-z
前期完新世の全球海水準上昇
Nature 639 2025年3月20日
今回、北海における海水準指標の密なネットワークを用いて、完新世における2段階の急速な海水準上昇が明らかにされ、その速度は共に現在の速度の約3倍以上であったことが示されている。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-00800-1
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08769-7
地中海地域の降水量はほぼ定常的だった
Nature 639 2025年3月20日
今回、2万3000カ所以上の気象観測点に基づいて、地中海地域周辺の降水量は、湿潤や乾燥へ地域的傾向はあったが、19世紀後半以降ほぼ定常的であったことが示されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08576-6
オーストリアの大雨の増加と関連した洪水の増加
Nature 639 2025年3月20日
今回、1900年から2023年にかけてオーストリアの大雨の日降水量と時間降水量が増加したことが報告されている。日降水量と時間降水量の増加には異なる機構が実証されたものの、どちらも洪水の増加に関連していた。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08647-2
子どもの数学力は実学と座学で別のもの
Nature 639 2025年3月20日
子どもたちの数学力は環境によって変わるものなのだろうか。今回、インドの2つの都市の市場で働いている子どもたちのデータから、市場で使う数学力は、学校で一般的に使われる抽象的な形式には転移されないことが明らかになった。逆に、学校に通っているが市場で働いていない子どもは学校で習う抽象的な数学の問題を解くことはできるが、市場の子どもに解ける実用問題は解けなかった。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08502-w
哺乳類の外耳の起源は魚類の鰓にあり
Nature 639 2025年3月20日
外耳(耳介)は哺乳類に特有の構造である。その進化的起源は謎であったが、今回、外耳に見られる一種の弾性軟骨が、魚類の鰓にも認められる遺伝子調節プログラムに従って発生することが示され、この組織の起源が共通であることが示唆された。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-00342-6
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08577-5