注目の論文
実験室での精子細胞の作製
Nature Communications
2011年9月14日
Production of sperm cells in the laboratory
実験室内でマウスの精原幹細胞を精子に分化させ、顕微鏡受精によって、健康な仔を誕生させられることが明らかになった。今回の知見は、このマウス系を利用することで、実験室内での精子の発生を研究できることを示唆している。詳細は、Nature Communicationsで発表される。 これまでの研究では、実験室内で精原幹細胞を増殖させることは可能だが、生体内でなければ精子に分化させることはできないとされていた。今回、横浜市立大学の小川毅彦たちは、この研究を一歩進めて、実験室内での精子の発生を実現するための培養条件を明らかにした。そして、小川たちは、このマウスの精子を用いて、実験室内で卵の受精を行い、受精卵から生存能力のある仔を誕生させることに成功した。 この新知見により、実験室内での精子形成に関する詳細な研究が可能になると考えられている。
doi: 10.1038/ncomms1478
注目の論文
-
3月6日
がん:アスピリンがマウスにおける転移を抑制する可能性を示すNature
-
2月28日
考古学:ベスビオ火山の火山灰雲が脳をガラスに変えたScientific Reports
-
2月25日
健康:世界における乳がんによる死亡率と発生率の推定Nature Medicine
-
2月18日
がん:CAR-T療法を受けた患者に長期寛解Nature Medicine
-
2月6日
疫学:オミクロン以前と以後のSARS-CoV-2に対する免疫反応Nature
-
2月4日
加齢:オメガ3は人間の生物学的加齢を遅らせるかもしれないNature Aging