注目の論文
地上からの赤外線波長での天体観測に役立つフィルター
Nature Communications
2011年12月7日
A clearer view of the night sky
地上に設置された天体望遠鏡に影響を及ぼす赤外域での干渉の問題を解決する1つの方法が発表された。今回の研究では、オンスカイ試験が行われ、迷惑な光線を遮断するフォトニックフィルターの性能が実証された、この技術は、既存の天体望遠鏡と未来の天体望遠鏡に応用され、赤外線天文学にとっての新たな研究機会をもたらすかもしれない。詳細を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。 上層大気での発光は、極端な明るさに達するため、地上から夜空を赤外線観測するうえで障害となっている。この問題は、天体望遠鏡を搭載した人工衛星を打ち上げて、大気圏外から観測することで解決できるが、これには非常に多額の費用がかかる。今回、J Bland-Hawthornたちは、フォトニクス研究の新たな進展に基づいて、干渉作用のある輝線を抑制するフィルターを開発した。このフィルターについては、夜空の観測での試験が行われ、観測波長範囲に影響を及ぼさずに明るい輝線が除去された。
doi: 10.1038/ncomms1584
注目の論文
-
6月25日
気候変動:極端な山火事が過去20年で倍増Nature Ecology & Evolution
-
6月14日
気候変動:ハドソン湾の無氷期が長くなるとホッキョクグマ個体群の規模縮小につながる可能性があるCommunications Earth & Environment
-
6月11日
火星の火山で検出された朝の霜Nature Geoscience
-
6月7日
気候:熱帯低気圧の頻発化は海鳥類個体群に致命的な結果をもたらすCommunications Earth & Environment
-
6月4日
地球科学:地球の水循環が40億年前に始まっていた証拠Nature Geoscience
-
6月4日
健康:国際的な汚染がヨーロッパでのオゾン関連死の大半に関係しているNature Medicine