注目の論文
地球工学的計画の順位づけ
Nature Geoscience
2008年10月27日
Ranking geo-engineering schemes
地球の気候を安定させるための地球工学的計画は、その有効性、経費、関連する危険性および時間によって順位づけすべきである、とNature Geoscience(電子版)のCommentaryの記事が論じている。著者は、提案されているさまざまな計画の中で詳細に調査することが可能なものは少なく、最も有望なものを選ばねばならないと述べている。
P Boydは、地球温暖化と闘わねばならない緊急性を考えると、時間スケールは地球工学的計画を選定する重要な基準として使える、と論じている。Boydによれば、気候安定化の効果が現れる時間と、予期しない副作用が顕著になったときに計画を停止するまでの時間遅れには、あまり注意が払われていないらしい。最良の計画を選定し、世間からの支持を得るためには透明な順位づけのプロセスが必要となる。
doi: 10.1038/ngeo348
注目の論文
-
6月25日
気候変動:極端な山火事が過去20年で倍増Nature Ecology & Evolution
-
6月14日
気候変動:ハドソン湾の無氷期が長くなるとホッキョクグマ個体群の規模縮小につながる可能性があるCommunications Earth & Environment
-
6月11日
火星の火山で検出された朝の霜Nature Geoscience
-
6月7日
気候:熱帯低気圧の頻発化は海鳥類個体群に致命的な結果をもたらすCommunications Earth & Environment
-
6月4日
地球科学:地球の水循環が40億年前に始まっていた証拠Nature Geoscience
-
6月4日
健康:国際的な汚染がヨーロッパでのオゾン関連死の大半に関係しているNature Medicine