Press release

多様性と社会参画の対話:サイバスロンシリーズで車いすの最新技術を披露

2019年4月26日

2019年5月5日に神奈川県川崎市で、身体障がい者が最新の技術支援システムを使って日常生活における動作を競う「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」が開催されます

ロンドン | 東京 20194月26日

階段を昇る、ドアを開けて通り抜ける、テーブルにつくことは、私たちの多くが日常生活で当たりまえのように取る行動です。しかし、車いすではどうでしょう。サイバスロンは、障がいのある人々が直面する課題についての意識を高め、先端の支援技術の開発を促進するために、障がいのある人々、技術提供者、および一般の人々が交流するプラットフォームとして始まりました。サイバスロン車いすシリーズ日本 2019 は、2019年5月5–6日に開催され、シュプリンガー・ネイチャーの一部であるBMCが大会を協賛します。

サイバスロンは、技術者および技術を操縦する「パイロット」と呼ばれる障がい者が、開発の段階から協力し、先端科学技術を駆使したアシスト機器を使って、レースに挑む国際競技大会です。世界各地から集うチームが日常生活に必要な動作でいかに安全かつ確実に課題をクリアできるかを競います。サイバスロン車いすシリーズ日本 2019 は、日本、スイス、ロシア、および香港からのチームが参加し、サイバスロンの6つの競技種目のうちの「パワード車いす」部門において、最新の最先端技術支援システムを駆使します。電動車いす以外の5つの競技種目である脳コンピュータインターフェース(BCI)、機能的電気刺激(FES)バイク、パワード義手、パワード義足、およびエクソスケルトン(外骨格)のうちBCI、義手、義足も、ほかの地域にて開催され、次回のサイバスロンは、2020年5月2–3日にスイスで開催される予定です。

本大会には、日本から東京大学、慶應義塾大学、和歌山大学、大阪電気通信大学、および千葉工業大学の5つのチームが参加します。

大会の翌日の56日には、川崎市のKCCIホールで学術シンポジウムが行われ、ここで技術者およびチームリーダーががい支援技術に関する最新の研究を紹介します。今回は、チューリッヒ工科大学 感覚運動システム研究室Robert Riener(ロバート・リーナー)教授、藤田医科大学 医学部リハビリテーション医学講座の才藤 栄一(さいとう えいいち)教授、およびピッツバーグ大学 人間工学研究室のGarrett Grindle(ギャレット・グリンドル)教授が講演者として登壇いたします。

サイバスロンのエグゼクティブ・ディレクター Roland Sigrist (ローランド・シグリスト)博士は次のように述べています。「社会参画とは、選択の自由を意味します。サイバスロンは、さまざまな支援技術の開発を促進し、世界中の人々を魅了する、ユニークで感情に訴えかける競技大会です。サイバスロンは、一層の共生社会を目指すため、人々がつながり、進歩するためのプラットフォームを提供します。」

今回のこの国際的なイベントは、日常生活を送るための支援技術に関する研究を推進するグローバルなプラットフォームを提供し、一般の人々、障がいのある人々、そして技術開発者の間の障壁を取り除き、社会参画、平等性、そしてユーザーを最大限に支援するために開発された技術の実用性について対話を促すことです。

シュプリンガー・ネイチャーのジャーナル部門のマネージングディレクターであるAlison Mitchell(アリソン・ミッチェル)氏は、次のように述べています。「多様性と社会参画は、シュプリンガー・ネイチャーの精神の中心です。出版社として、私たちは研究のコミュニケーションを行ううえにおいても重要な役割を担っており、研究成果を世界のコミュニティに発信し、直接的かつプラスの影響をもたらすことができます。シュプリンガー・ネイチャーにおいて最近、障がいのある従業員用のネットワークを立ち上げており、私たちが今回サイバスロンと協力できることを誇りに思います - 障がいのある生活の実際的な部分についてもっと学び、そして、障がいのある人々の生活の質を向上させるプロトタイプを開発するために最先端の支援技術の研究を応用する技術者を直接支援します。

シュプリンガー・ネイチャーの一部であるBMCは、今回のイベントに関連する研究を掲載している4つのジャーナル:BMC Biomedical Engineering、BMC Mechanical Engineering、Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation、BioMedical Engineering OnLineからの支援を得てこのイベントを協賛します。

スイス連邦チューリッヒ工科大学(ETH Zurich)感覚運動システム研究室のロバート・リーナー教授は、日常生活に適した支援システムを開発するためのプラットフォームとして、2013年にサイバスロンを発足しました。サイバスロンは、チューリッヒ工科大学の傘下で非営利プロジェクトとして運営されています。これは、一般の人々、障がいのある人々、技術開発者の間の障壁を、ユニークな競技会を開催して打ち破ることを目的としています。 大会は公開イベントとして開催され、次の6つの分野を網羅しています:パワード車いす、脳コンピュータインターフェース(BCI)、機能的電気刺激(FES)バイク、パワード義手、パワード義足、エクソスケルトン(外骨格)です。サイバスロンは、コンピューターなどを意味する「サイバー」と、競技を指す「アスロン」を合わせた造語。

詳細については、 サイバスロンシリーズおよび CYBATHLON ETH Zurichをご覧ください。

オープンアクセス出版のパイオニアであるBMCは、BMC BiologyやBMC Medicineなどの幅広い関心のあるタイトル、Malaria JournalやMicrobiomeなどの専門誌、およびBMCシリーズを含む、質の高い査読付きジャーナルの進化するポートフォリオを持っています。BMCでは、研究は常に進行しています。 私たちは、コミュニティのニーズをよりよくサポートし、私たちが発表する研究の整合性を確保し、そしてオープンリサーチの有用性をサポートするために絶え間ない革新に努めています。BMCは、シュプリンガー・ネイチャーの一部であり、著者が世界中でつながりを深め、発見の進展に貢献する、より大きな機会を提供します。

175年以上にわたり、シュプリンガー・ネイチャーは、研究コミュニティ全体に可能な限り最高のサービスを提供することによって発見の進展に貢献してきました。研究者が新しいアイデアを発見し、図書館員や機関を技術やデータの革新で支援し、そして質の高い出版を社会に提供する支援をしています。私たちが発表するすべての研究は、可能な限り最高のフォーマットですべての関連する読者に届き、発見、アクセス、使用、再利用および共有できるように、重要かつ客観的な精査を行っています。

学術出版社として、シュプリンガー・ネイチャーは、シュプリンガー、ネイチャー・リサーチ、BMCPalgrave MacmillanScientific Americanなどの信頼されたブランドを有しています。また、幅広い革新的なプラットフォーム、製品、サービスを通じて、質の高いコンテンツを提供しています。シュプリンガー・ネイチャーのインプリント、書籍、ジャーナルなどのリソースは、世界中の何百万人ものユーザーに日々届いており、研究者、学生、教師、専門家による発見、学習、成果の達成を支援しています。

詳細については、 springernature.com  @SpringerNatureをご覧ください。

サイバスロン車いすシリーズ日本 2019 | メディア
E-mail: press@cybathlonseriesjp.com

CYBATHLON ETH Zurich
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宮﨑 亜矢子
シュプリンガー・ネイチャー
コミュニケーションズ
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