Press release

シュプリンガー・ネイチャーとResearchGateは、共同で行っている論文共有の試験的運用を拡張

2019年7月11日

試験的運用の第2段階では、図書館員が果たしている役割を示すことに焦点を合わせた新たな取り組みを実施し、また、コンテンツとしてSpringerジャーナルの一部が追加されます

ベルリン|ロンドン|東京 2019年7月11日

シュプリンガー・ネイチャーとResearchGateは、今年3月に開始した論文共有の試験的運用を、本日より拡張します。試験的運用の第2段階となるこの拡張により、Springerジャーナルタイトルからの専門的なコンテンツなど、第1段階と比較して4倍のシュプリンガー・ネイチャーのコンテンツが公開されるようになります。こうしたアクセシビリティーの向上は、シュプリンガー・ネイチャーのより多くの著書がこのパートナーシップによって恩恵を受けるようになること、そしてResearchGateのユーザーがそのプラットフォーム上に公開されたより多くのシュプリンガー・ネイチャーのコンテンツのアクセス・ダウンロード・共有ができることを意味します。

さらに、研究者が機関外から、あるいはさまざまなデバイスからの研究論文へのアクセスを改善するための解決策が評価・テストされます。シュプリンガー・ネイチャーのコンテンツを機関購読していないResearchGateユーザーは、ダウンロードできない形式の論文へのアクセスが可能です。これが将来にわたって持続可能なモデルであるかどうかは、内部調査およびコミュニティーからのフィードバックによって評価する予定です。

試験的運用を継続することになったのは、2019年3月7日に開始した第1段階を体験したユーザーからのフィードバックの結果が肯定的であったためです。試験的運用の第1段階では、23のNatureおよびNature関連誌の論文全文をResearchGateに提供して、これらを著者プロフィールページ上で自動的に利用できるようにすることで、ResearchGateの全ユーザーが、論文の機関内外からのアクセス・閲覧・共有ができるようになりました。

第1段階の試験的運用期間中における700名を超えるResearchGateユーザーの調査から、次のような肯定的な結果が得られました。:

• 97%のユーザーが、試験的運用の最初の印象を、「良い」「非常に良い」と回答しました。

• 90%のユーザーが、シュプリンガー・ネイチャーとResearchGateが協力していることに対して、「良い」「非常に良い」と回答しました。

• 96%のユーザーが、NatureおよびNature関連誌の記事全文がResearchGateの記事に自動的に追加されたことに「満足している」「非常に満足している」と回答しました。

この第2段階では、図書館員が科学研究や論文へのアクセスの提供者として果たす重要な役割を実証することにも焦点を合わせています。ResearchGateとシュプリンガー・ネイチャーは、図書館員と共に、確立された業界標準に合わせるよう協力して取り組んでいくことで、アクセスを提供している利用者が、研究文献をどのように使用しているかについてのより包括的な実態を評価します。図書館や研究機関がアクセスを提供しているコンテンツに研究者がアクセスする場合には、その事実がResearchGateプラットフォーム上で研究者に対して通知されます。

シュプリンガー・ネイチャーでチーフ・パブリッシング・オフィサーを務めるSteven Inchcoombeは、次のようにコメントしています。

「シュプリンガー・ネイチャーは、研究者の発見の進展に貢献して、図書館員が学術コミュニケーションの連鎖の中で果たす重要な役割を支援するため、絶えず適応して新しい方法を見つけています。ResearchGateとのパートナーシップは、そのための1つの方法であり、ユーザーから寄せられた今回のような肯定的な反応をうれしく思っています。試験的運用の拡張は、私たちがこれまで提供していたものをさらに発展させることを可能にし、強化されたアクセシビリティーと使用報告書を通じて、満足度の高い経験を科学コミュニティーに対して提供します。」

ResearchGateのCEOであるIjad Madischは次のように述べています。

「ResearchGateとシュプリンガー・ネイチャーの提携は、世界中の科学コミュニティーにとって極めて重要な動きです。ResearchGateの使命は、科学の世界を結び付け、研究を全ての人にオープンにすることです。試験的運用の第1段階の成功に基づいて、ResearchGateにおけるシュプリンガー・ネイチャーの貴重なコンテンツへのアクセスを拡大することで、このミッションに向けてさらなる一歩を踏み出しました。試験的運用の第1段階の間にユーザーから寄せられた非常に肯定的なフィードバックから、科学コミュニティーがこの動きを全面的に支持していると判断しています。」

シュプリンガー・ネイチャーは、信頼性が高く、洞察に富む研究を出版しています。新しい知の領域を広げ、世界中のアイデアと情報へアクセスできるようにする、そしてオープンアクセスへの道をリードすることで、発見の進展に貢献しています。その鍵となるのは、研究コミュニティ全体に可能な限り最高のサービスを提供することです。著者の方々が自身の発見を共有しやすくすること。研究者の方々が他の研究者の研究成果を見つけやすく、情報にアクセスしやすく、理解しやすくすること。図書館や研究機関で働く方々のために、技術とデータの形を刷新させ、お仕事しやすくすること。高い品質の出版によって、学協会を支援すること。 シュプリンガー・ネイチャーは、学術出版社として、Springer、Nature Research、BioMed Central、Palgrave Macmillan、Scientific Americanといった信頼の厚いブランドを擁しています。シュプリンガー・ネイチャーは、研究、教育、専門領域において世界をリードする出版社の1つです。革新的なプラットフォーム、製品、サービスを通じて、高品質なコンテンツを提供しています。シュプリンガー・ネイチャーのインプリント、書籍、ジャーナルなどのリソースは、世界中の何百万人ものユーザーに日々届いております。 詳しい情報は、springernature.com/group をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。

ResearchGateは、医師のIjad Madisch博士とSören Hofmayer博士、およびコンピュータスペシャリストのHorst Fickenscherが2008年に立ち上げました。同社の使命は、科学の世界をつなげ、研究をすべての方々にオープンにすることです。1500万人の研究者がネットワーク上で2億2千万以上ものつながりを構築し、それぞれの研究に関する最新情報を1日50万本以上共有しています。同社は、これまでに4回の投資ラウンドを完了し、Benchmark、Founders Fund、Bill Gates、Tenaya Capital、Wellcome Trust、Goldman Sachs Investment Partners、およびFour Rivers Groupから資金を調達しています。詳細については、www.researchgate.netをご覧ください。

宮﨑 亜矢子
シュプリンガー・ネイチャー
コミュニケーションズ
Tel: +81 3 4533 8204
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

※ 本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。

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