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耐性に関与

Nature Immunology

2008年7月28日

Mediating restraint

Nature Immunology

空気中の刺激物や感染に反応して肺組織が過剰な損傷を受けるのを、防ぐしくみが明らかになった。この知見から、呼吸器感染が引き金となって合併症を起こした患者の治療に、重要な手がかりが得られる。

肺は、呼吸で吸い込んだ多数の微生物や微粒子に絶えず曝される傷つきやすい組織である。過剰な炎症によって瘢痕が生じると、肺のガス交換機能が損なわれる。

T Hussellたちは、CD200Rとよばれる分子が、肺に存在する特殊な免疫細胞の作用を弱めることを明らかにした。CD200Rは、肺での免疫応答活性化に必要な閾値を高める働きをする。また免疫応答が始まった後は、肺の炎症を抑え、組織への損傷を軽くする。CD200Rをもたないマウスはインフルエンザ感染に対し、ウイルス抑制能力は維持しているのに生存率が低い。このマウスの死は、抑制のきかない免疫細胞が引き起こす副次的な組織損傷がひどいためである。

doi: 10.1038/ni.1637

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