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Nature Medicine

2008年8月11日

Cleaning up the house

Nature Medicine

細胞の品質管理機構の活性化によって、加齢に伴う機能低下を防げる可能性があるという。

シャペロンを介した自食作用(CMA)は、消化酵素を含む細胞小器官リソソームでタンパク質を分解する機構である。CMAは細胞の品質管理機構の1つとして、損傷を受けたタンパク質の除去を行うが、年齢とともにこの働きが低下する。細胞内の清掃が行き届かなくなることが、加齢による変化の一因だと言われている。

C ZhangとA M Cuervoは、老齢マウスの肝臓でCMAの欠陥を修復し、肝臓の機能を改善した。まず、CMAに不可欠なリソソーム分子の量を調節するためにマウスの遺伝子操作を行い、高齢になるまでCMA活性を維持したところ、細胞内での損傷タンパク質の蓄積が抑えられ、肝臓の機能が改善されたという。

他の臓器でも加齢にCMAがかかわっているかは、これから調べる必要があるが、今回の結果が示すように、CMAの調節は加齢にともなう機能低下を抑える方法として有効かもしれない。

doi: 10.1038/nm.1851

英語の原文

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