注目の論文
冠動脈疾患に関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2011年3月7日
Variants associated with heart disease
冠動脈疾患(CAD)の高いリスクに関連する遺伝的多型に関して、3つの独立した研究が行われ、それぞれの結果を報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。 冠動脈疾患は、世界の死亡原因のトップで、全死因の約12%を占めている。この疾患は、酸素を豊富に含んだ血液を心臓に送る血管が狭窄することによって発生する。 今回、H Schunkertらは、10万人以上のヨーロッパ系の人々を対象とした関連解析を行い、冠動脈疾患のリスクに関連する13の遺伝的座位を新たに同定した。また、Coronary Artery Disease Genetics Consortium(冠動脈疾患遺伝学コンソーシアム)は、ヨーロッパ系と南アジア系の人々(7万1075人)を対象とした関連解析を行い、冠動脈疾患に関連する5つの遺伝的座位を新たに同定した。さらに、Q K Wangらは、7593人の漢民族系中国人について関連解析を行い、冠動脈疾患に関連する座位として、染色体6q24.1の座位を同定した。
doi: 10.1038/ng.784
注目の論文
-
7月11日
古代ゲノミクス:疫病に襲われた新石器時代の農民たちNature
-
7月10日
バイオテクノロジー: 培養肉の風味を改善するNature Communications
-
7月9日
微生物学:自閉症スペクトラム障害は子どもの腸内細菌叢の変化と関連するNature Microbiology
-
7月9日
ウイルス学:牛H5N1インフルエンザの感染と伝播Nature
-
7月4日
考古学:チベット高原でデニソワ人が活動していたことを示す動物の骨Nature
-
7月4日
古生物学:オオサンショウウオに似た捕食動物Nature