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マクロファージの変異が結核感受性の原因となる

Nature Immunology

2011年1月31日

Macrophage mutation causes susceptibility to tuberculosis

Nature Immunology

重要な免疫細胞の一種マクロファージに起こった変異が、毒性の弱い細菌に感染しやすい素因になることが明らかになった。この変異のために、結核に感染しやすくなる可能性があることが、この研究から示唆される。

J-L Casanovaたちは、広く使われている結核ワクチンBCG接種後の結核罹患率が高い2グループの患者を見つけ、この易罹患性を追究して1個の遺伝子の1つの変異に行き着いた。この遺伝子は、細菌の破壊に通常必要な「呼吸バースト」と呼ばれる現象を制御している。この変異は、BCG接種後に結核菌を貪食したマクロファージの呼吸バーストに、特異的に影響を及ぼす。

この研究によって、ヒトマクロファージの呼吸バーストが、結核に対する防御免疫の重要機構であることが明らかになった。

doi: 10.1038/ni.1992

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