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アルツハイマー病に関連する遺伝的多型

Nature Genetics

2011年4月4日

Alzheimer’s disease genetic associations

Nature Genetics

アルツハイマー病に関連する遺伝的多型について報告する2編の論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。アルツハイマー病は、最もよくみられるタイプの認知症で、高齢者の罹患率が高い神経変性疾患である。

今回、G Schellenbergらは、8309症例と認知機能の正常な7366人の対照について、遅発性アルツハイマー病のゲノムワイド関連解析を実施した。また、J Williamsらは、過去に実施された4件のアルツハイマー病のゲノムワイド関連解析結果の統合解析を行った。さらに、統合解析と新しい解析のデータセットを用いて再現解析が行われ、アルツハイマー病に関連する5つの座位が新たに同定されたことが、両研究チームの論文で報告されている。その結果、アルツハイマー病の感受性座位であることが確認された座位の数は10となった。これらの座位には、免疫機能、細胞膜での過程や脂質処理において役割を担う候補遺伝子が含まれている。

したがって、今回の研究は、神経変性と脳からのベータアミロイド(Abeta)のクリアランスに関与している可能性のある経路に光を当てるものといえる。

doi: 10.1038/ng.801

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