注目の論文
ナミアゲハが産卵に適した宿主植物を見つける過程
Nature Communications
2011年11月16日
How butterflies detect suitable host plants
ナミアゲハは、産卵に適した宿主植物を探すときにその葉に含まれる化合物を感じ取っているが、その際に用いる受容体が判明した。これにより、ナミアゲハが産卵のために数多くの植物の中から宿主植物を正しく選び出す過程が明らかになった。
ナミアゲハ(Papilio xuthus)は、特定の植物でしか産卵しないことが知られている。ナミアゲハは、この植物を見分けるため、葉の表面を叩いて、葉に含まれる化合物の放出を促している。今回、尾崎克久(おざき・かつひさ)たちは、宿主植物の葉から作られた化合物を人工の葉に含ませて実験を行った。その結果、ナミアゲハが、宿主植物を選び出すために、PxutGr1受容体を用いて宿主植物の葉の化合物に含まれるシネフリンを認識していることがわかった。
doi: 10.1038/ncomms1548
注目の論文
-
12月13日
Nature Medicine:2025年の医療に影響を与える11の臨床試験Nature Medicine
-
12月13日
進化:最古の現生人類ゲノムから、4万5,000年前にネアンデルタールとの混血があったことが判明Nature
-
12月12日
進化:ワニはどのようにして皮膚を得たのかNature
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月12日
医学:マウスの子癇前症に対するmRNA療法の提供Nature
-
12月10日
加齢:脳の老化に関連する重要なタンパク質の発見Nature Aging