注目の論文
初期人類の居住地を分析する
Nature Communications
2011年12月21日
Analysing the early human habitat
アラミス(エチオピア)の樹木が散在する草原で、初期人類が河岸の森に居住していたことを示唆する研究が発表される。これまでの解釈では、初期人類が川から遠く離れた森林環境に居住していたとされるが、この新知見は、それとは対照的な内容となっている。初期人類の居住地を特定することは、二足歩行の発達など、初期人類の進化上の疑問を解明するうえで重要だ。 Ardipithecus ramidus(ラミダス猿人)は、ミドルアワシュ(エチオピア)で化石が発見された440万年前の初期のヒト族だ。今回、R GaniとN Ganiは、ラミダス猿人の居住地について研究し、その居住地に大きな川と河岸植生があったとするデータの解釈を示している。その結果、ラミダス猿人は、サバンナ地域の河岸に居住していたことになる。ラミダス猿人の居住地を解明することは、初期人類の進化に関する諸説を評価するうえで役立つと考えられる。
doi: 10.1038/ncomms1610
注目の論文
-
12月13日
Nature Medicine:2025年の医療に影響を与える11の臨床試験Nature Medicine
-
12月13日
進化:最古の現生人類ゲノムから、4万5,000年前にネアンデルタールとの混血があったことが判明Nature
-
12月12日
進化:ワニはどのようにして皮膚を得たのかNature
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月12日
医学:マウスの子癇前症に対するmRNA療法の提供Nature
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature