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羽毛化石を手がかりに始祖鳥の体色の謎を探る

Nature Communications

2012年1月25日

Feather provides colouring clue in Archaeopteryx

Nature Communications

進化論の象徴である始祖鳥について、羽毛の単離標本を使った研究が行われ、始祖鳥の羽毛の色が黒だったとする推論が示された。この新知見は、始祖鳥の体色に関する手がかりとなる。その詳細を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。 始祖鳥は、爬虫類の特徴(例えば、歯、長い尾椎)に加えて、鳥類のような羽毛を持っているため、その起源に関しては、数々の研究論文が発表されてきた。体色は、現生鳥類の多様で多機能な形質だが、始祖鳥の体色は依然として謎となっている。羽毛化石では、メラノソームと呼ばれる細胞小器官に色素と色の情報が残されている。今回、R Carneyたちは、走査電子顕微鏡法によって、羽毛標本中のメラノソームを調べた。その結果、95%の確率で、この羽毛のもとの色が黒であることが示唆された。 すべての始祖鳥の羽毛が黒であったのかどうかを判断するためには、さらなる羽毛標本の研究が必要となるだろう。

doi: 10.1038/ncomms1642

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