注目の論文
植物の成長に対する刺激と制限
Nature Climate Change
2012年10月1日
Plant stimulus and constraint
二酸化炭素の肥沃化効果とは、大気中の二酸化炭素濃度の上昇によって植物の成長が促進されることだが、この肥沃化効果が、窒素の利用可能量によって制約される場合のあることが、長期的な実験的研究で明らかになった。この研究結果を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
植物の成長が促進され、その結果として炭素が大気から除去されれば、将来的な気候変動の速度を鈍化させる作用となる可能性がある。しかし、この作用が、他の制限要因が存在していても持続するのかどうかについては明確になっていない。今回、Peter ReichとSarah Hobbieは、そのような相互作用を地球系モデルに組み込むことが、二酸化炭素肥沃化効果とその全球炭素循環に対する影響の予測精度を高めるうえで必要となる可能性が高いと指摘している。
doi: 10.1038/nclimate1694
注目の論文
-
12月13日
Nature Medicine:2025年の医療に影響を与える11の臨床試験Nature Medicine
-
12月13日
進化:最古の現生人類ゲノムから、4万5,000年前にネアンデルタールとの混血があったことが判明Nature
-
12月12日
医学:マウスの子癇前症に対するmRNA療法の提供Nature
-
12月12日
進化:ワニはどのようにして皮膚を得たのかNature
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月10日
加齢:脳の老化に関連する重要なタンパク質の発見Nature Aging