注目の論文
B型肝炎ウイルス感染者の肝細胞がんに関連する遺伝子多様体
Nature Genetics
2012年12月17日
Variants associated with hepatocelullar carcinoma in hepatitis B virus carriers
B型肝炎ウイルス(HBV)関連肝細胞がん(HCC)に関連する遺伝子多様体について報告する論文が、今週掲載される。肝細胞がんは、世界で最も多いがんの1つで、その主たるリスク因子の一つが慢性B型肝炎ウイルス感染だ。
今回、L Yuたちは、慢性B型肝炎ウイルス感染者2,514人を含む中国人を対象としたB型肝炎ウイルス関連肝細胞がんのゲノムワイド関連解析を行い、その後、慢性B型肝炎ウイルス感染者の6集団において2段階の確認研究を行った。その結果、慢性B型肝炎ウイルス感染者の肝細胞がんのリスクに関連する2つのゲノム領域が新たに同定された。そうした領域の一つには、STAT4遺伝子が含まれており、この領域は、自己免疫疾患とも関連が認められている。このことは、肝細胞がんと自己免疫疾患に共通の経路があることを示唆している。
doi: 10.1038/ng.2483
注目の論文
-
12月13日
Nature Medicine:2025年の医療に影響を与える11の臨床試験Nature Medicine
-
12月13日
進化:最古の現生人類ゲノムから、4万5,000年前にネアンデルタールとの混血があったことが判明Nature
-
12月12日
進化:ワニはどのようにして皮膚を得たのかNature
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月12日
医学:マウスの子癇前症に対するmRNA療法の提供Nature
-
12月10日
加齢:脳の老化に関連する重要なタンパク質の発見Nature Aging