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免疫グロブリンDの役割の謎が解決

Nature Immunology

2009年6月29日

Mystery solved for immunoglobulin D role

Nature Immunology

免疫グロブリンDとよばれる抗体の機能は、長年にわたって免疫学者を悩ませる謎だった。新たな報告によれば、免疫グロブリンDは、上気道感染の克服を助けるという。

A Ceruttiたちは、扁桃腺と上気道組織にある抗体産生細胞が免疫グロブリンD(IgD)を放出することを明らかにした。このIgDが細菌やほかの病原微生物を認識する。IgDと細菌の結合が引き金となって、好塩基球とよばれる免疫細胞から発熱誘導物質や種々の抗菌物質が放出され、感染病原体を除去する。

この研究によって、IgD抗体が呼吸器感染に対抗する免疫系部隊の歩兵であることが判明した。

doi: 10.1038/ni.1748

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