注目の論文
免疫グロブリンDの役割の謎が解決
Nature Immunology
2009年6月29日
Mystery solved for immunoglobulin D role
免疫グロブリンDとよばれる抗体の機能は、長年にわたって免疫学者を悩ませる謎だった。新たな報告によれば、免疫グロブリンDは、上気道感染の克服を助けるという。
A Ceruttiたちは、扁桃腺と上気道組織にある抗体産生細胞が免疫グロブリンD(IgD)を放出することを明らかにした。このIgDが細菌やほかの病原微生物を認識する。IgDと細菌の結合が引き金となって、好塩基球とよばれる免疫細胞から発熱誘導物質や種々の抗菌物質が放出され、感染病原体を除去する。
この研究によって、IgD抗体が呼吸器感染に対抗する免疫系部隊の歩兵であることが判明した。
doi: 10.1038/ni.1748
注目の論文
-
12月13日
Nature Medicine:2025年の医療に影響を与える11の臨床試験Nature Medicine
-
12月13日
進化:最古の現生人類ゲノムから、4万5,000年前にネアンデルタールとの混血があったことが判明Nature
-
12月12日
医学:マウスの子癇前症に対するmRNA療法の提供Nature
-
12月12日
進化:ワニはどのようにして皮膚を得たのかNature
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月10日
加齢:脳の老化に関連する重要なタンパク質の発見Nature Aging