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肥満の免疫学

Nature Medicine

2009年7月27日

The immunology of obesity

Nature Medicine

肥満患者の脂肪組織に起こった慢性の軽度の炎症が糖尿病の発症を促進するしくみの説明になりそうな報告がいくつか寄せられている。

最初の3つの報告は、西村智、M Dosch、D Mathisの各グループのもので、それぞれが独自に、肥満マウスにみられるインスリン抵抗性などの代謝障害に、異なったT細胞集団の存在が関係することを発見した。4つ目の報告はG-P Shiのグループのもので、マスト細胞(アレルギー反応に広くかかわる免疫細胞)が、肥満に関連した炎症反応にも同様にかかわることを明らかにした。

重要なことだが、これら4つの研究では、これらの異なった免疫細胞集団を標的にすれば、肥満マウスの代謝障害を回復させたり防いだりできることを証明している。これらの結果は、代謝疾患を免疫療法で治療できる可能性を示している。

doi: 10.1038/nm.1964

英語の原文

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